糖尿病の血糖コントロール&8月(お盆)、9月上旬の休診情報

うだるような暑さが続いており、わんちゃん猫ちゃんもたくさんお水を飲んでいますでしょうか?

水分補給は非常に重要ですので、しっかり飲ませてあげて頂きたいのですが、

もし例年より異常に多く水を飲む場合、多飲多尿と呼ばれる病的な状態かもしれません。

多飲多尿は様々な病気によって引き起こされますが、その一つに糖尿病があります。


糖尿病ではたくさん食べるのに痩せていく、水をたくさん飲むといった特徴的な症状があります。

飼い主様が症状に気付かれて来院されることもあれば、健康診断で分かることもあります。

放っておくと糖尿病性ケトアシドーシスなど、重篤な合併症から亡くなってしまう可能性が高いです。


糖尿病では食事療法に加えて、飼い主様によるインスリン注射が治療の主軸となります。

一口にインスリンと言っても様々な種類があり、その子にあった適正な種類、量を決定するのは思いの外大変です。

特にインスリンが何時間効いているかが大事で、それを知るために半日お預かりして何回も血糖測定をするのが今までの常識でした。

しかし、そのやり方だと預かることと採血作業からわんちゃん猫ちゃんにストレスが掛かり、

血糖値が正確に測れないことや体に負担になることがありました。


当院では、糖尿病の血糖コントロールに、フリースタイルリブレという血糖測定機器を使用しております。

フリースタイルリブレ装着中
フリースタイルリブレ装着中

写真の猫ちゃんの胴体にくっついている白い盤上のものが測定器(センサー)で、手前の黒いものが読み取り機(リーダー)になります。

こちらだと一度センサーを取り付ければ、リーダーを近づけるだけで最大2週間の間、

ご自宅で経時的に血糖値(正確には間質液中のグルコース濃度)を測定出来ます。

リーダーの画面を写真に撮った上で病院宛にメールして頂くことで、ご自宅にいながらインスリンの種類、量を調整できます。

どのような病気でも早期発見、早期治療が救命率を上昇させますので、気になることがあればお早めにご相談下さい。


8月はお盆休み(臨時休診)はございません。

通常通り診療を行っております。

9月は2日(水)、3日(木)が臨時休診となります。

トップページ下にあるカレンダーでご確認下さい。